昨年モロッコへ行ってからというもの、妙にイスラムに興味がある。ひょっとしたら前世はムスリムだったのかもしれない。

冗談はさておき興味がわいたのは日本で見聞きしていた彼らのことと、実際に現地で知った彼らの社会に思った以上の隔たりがあったからだ。別に特別彼らのことを”良い奴だった”というつもりはない。寧ろ異邦人である自分からすれば相応に嫌な思いもしている(とにかくぼったくりがひどい)。しかし根本的に常識が違うということを理解するには十分だったし、そもそも日本人の自分は彼らのことを知らなすぎた。それを思い知って以来イスラム及び中東の情勢が気になるようになっている。

 

となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代

 

そんな中ミシマ社さんの『となりのイスラム』を読んだ。主旨としては”今後増えるムスリムといかに世界が付き合うか”で、内藤先生がこれまで出会ったイスラムの人に対する印象や、研究を元にイスラムについて書かれている。内藤先生は自らをムスリムではないと本書内では言いつつも、一部「イスラム寄り意見だなあ」とは感じる。それでも我々日本人にとって馴染みの薄いイスラムへの入門書としては十分に感じた。

テレビ等の変更報道を見ていると、レッテルを貼るような一方的な意見が目立つ。しかし、イスラム教徒は全員がテロリストなわけではなく、大多数は家族がいて、休日には友人と遊び、スーパーへ買い物へ行くただの人だ。当たり前だが、そんな彼らの生活を知る所から理解を始めるのもよいのではないかと思う。

読みたい人いたら貸します。